GNYAPで矯正科レジデンシー合格のたより

今日からGNYAPの本大会が始まりました。
場所はコロンバスサークルの前にあるタイムワーナービル。

ここから見下ろすセントラルパークはいつも素晴しい。参加4回目にして、今年は初めて晴れました。



会場は6階ローズホール。7階にはDizzy Jazz Clubがあるので、来たことがある方もいらっしゃるかもしれません。







今回も素晴しい講演が行われています。個人的には一番好きな学会ですし、補綴系の学会では最もレベルが高い学会だと思っています。演者の講演も熱のこもったものばかりで、きれいに整理された美しいスライドを通して、その想いが伝わってきます。



午前中、会場でペリオのレジデントで親友フランクの弟アレックスと偶然遭遇しました。

台湾出身の彼らの父親がロスで矯正の開業医ということもあり、矯正科志望と聞いていましたが、どうやらクリニックのボス(補綴科出身のドクターモガダム)に無理矢理連れて来られたようです。

実際、来年からセントルイス大学矯正科レジデンシープログラムに採用が決まっとのこと。

と、簡単に書きましたが、アメリカで矯正科のレジデントに採用されるのはスゴいことです!!




補綴科の倍率が10倍前後だとすると、矯正科は20倍以上。

技工が多い、治療に多くの時間がかかり、重症な難ケースばかりで責任が重い補綴科。その人気は、アメリカでは矯正科ほどではありません。

それでも日本に比較すると、比較しようもないくらい収入的にも、社会的地位を高いのですが。。

矯正科は、さらにQOLが高いのと仕事自体、アシスタントを使うので、肉体的な負担感もこれまた補綴科ほど大変ではありません。

血をあびるようなリスキーな外科処置もない。正直にいうと、ラクして儲る、笑 だから、全米の優秀な女性歯科医師からの人気が抜群に高いのです。

志願者の質そのものも、上澄み層だけが応募するので、結果、難易度も高くなります。

まず歯学部でトップ5%の成績でないと面接も呼んでもらえません。さらに研究歴があり、強力なコネクションが必要です。

普通は一般歯科のレジデンシーを終え、何年か臨床経験を積み、何度かアプライしてようやく合格するかどうか、という難関。

アレックスは卒後ストレートでの合格ですから、さすがとしかいいようがありません。歯周病専門医の兄、フランクも学優秀につき、高校にはいかず、飛び級で大学に入学したほどですから、血は争えません。

何はともあれ、若くて優秀な矯正専門医とのネットワークが思わぬところから出来ました。

矯正科レジデンシーは2年半だそうですが、彼の今後の活躍が非常に楽しみです。

ほんの2年前までは歯の形成方法を実習で教えていたのに、時代は流れますね。今日はいい刺激をもらえました。



BS歯科富山 インプラントオフィス

白 賢


「お知らせ」
現在、ニューヨーク大学歯学部補綴科にて勤務しており日本におりません。
BS歯科富山 インプラントオフィスでの初診、無料相談などは2015年12月より受付を開始致します。