2015年12月28日月曜日

年末セミナー2015〜「知る」「分かる」から「出来る」へ〜

全国津々浦々、北は北海道から、南は沖縄まで、年末セミナーに参加してくださった45名の皆様、お疲れさまでした。


「学びのプロセスとは?」という本質的な定義から始まり、一つ一つのテーマに対してゆっくりじっくり一人一人の理解度に合わせながら進めていった今回の年末セミナー。

「出来る」まではいかないまでも、どういうプロセスを経て、どれほどのボリュームをこなせばスキルアップにつながるのか、雰囲気は掴めたと思います。


あのレクチャー方式を一体どこで身につけたのか、という質問がありましたが、スタイルの原型は学生時代のラクロスの関東ユースコーチ時代の経験やノウハウがベースになっています。

日本ラクロス協会には指導者講習会というものがありました。全国のラクロス指導者が集い合宿を行い、実技と講義、指導者同士のディスカッションを通じてコーチングスキルの向上をはかるというプログラム。

当時、選手の育成において最初に落とし込むべきは、「判断」が先か「スキル」かでよくディスカッションになったものです。

今回のレクチャーは、ラクロスでいうならスクリメッジというゲーム形式の練習。ワンプレー毎にプレーを止めて、例えば、パスやシュートを選択した選手自身に、選択したプレーや判断の根拠について質問を投げ掛けたりしながら進めていくやり方です。それを今回のレクチャーに応用してみました。

こうした方法は指導者側に高度なコーチングスキルが求められます。全体像やレクチャーのゴールを考えながら、受講生のレベルに応じて、質問の難易度を変えたりする必要があるからです。ゲーム理解力、ラクロスというスポーツを構造的に理解していないとゲーム形式の指導は出来ません。

200名以上の候補から何を基準に選抜するのか、選考基準から考え、何をどう落とし込んで行くのか。選手の選抜からチーム運営まで全ての裁量権を与えられ、まさにゼロから組織を立ち上げ、選手を育成するという機会に私は恵まれたのです。

20代の頃、このように塾講師やラクロスのコーチ、指導者としてキャリアを積めたことは本当に貴重な体験で、本格的に将来歯科教育をライフワークにしようと決意したきっかけにもなりました。

そんなこともあり、個人的にはレクチャーの途中ふと、20代の頃に情熱を燃やした関東ユースコーチ時代を思い出しました。
今回は本業で「教育者」として、キャリアのスタートラインにようやく立つことができたこと、何とも感慨深い想いで一杯でした。

そうした他分野にいた立場から、日本の歯科医学教育の現状を見渡してみると、そのシステムの問題点の一つとして、スキルや判断以前に、ベースとなる知識の絶対量が不足していることが挙げられます読書量が圧倒的に足りないことも一つの要因。ラグビー日本代表でいうなら、「フィジカル不足」でしたね。セミナーでお話した通りです。

このあたりは何をどうすればよいのか、受講生された方はもうお分かりかと思います。まずは原因の分析。自身の状況を客観視すること。そしてゴールまでの道筋と予想してみる。原因と攻略方法が分かれば、あとはやるだけ。PDCAのサイクルを高速で回していくことだけです。



指導者の腕の見せ所、コーチのレベルの違いは「分かる」から「出来る」のフェーズで、どういう上昇カーブを描けるかに現れます。

さて、今後の予定ですが、今後は今回のセミナーのスタイルを原型とした総合コースを早々に立ち上げることにしました

希望者がいたら、と考えていましたが、多くの方からすでに興味があるという連絡を頂いていおります。ならばその思いに報いたい。

日本の歯科医学教育を私が変えてるみせる!なんて、そんなたいそうなことは言いません。根本的に変えていくのは大学教員の役割でしょう。

「日本ラグビー全体の構造改革」は難しいが、エディー・ジョーンズ一個人による一プロジェクトとしての変革なら可能だった。

であるならば、歯科教育もやり方次第で私のような個人にも、何か出来ることがあるのはないか。何らかの形で大学の教員を間接的にサポートすることで、歯学部生にも還元出来ることがあるはず。

この仮説を今後は証明すべく、少人数による年間の総合コースを立ち上げる予定です。

補綴学を中心に、エンド、ペリオを含め、基礎知識や理論を一年間徹底的に詰め込んでいきます。

今回セミナーを通じて受講生の感想や反応をみると、こちらが予想していた以上に、いいイメージを持てた方が多かったようで安心しました。

今後歯希望された方に個別にアプローチしていくことになりますので、返信いましばらくお待ちください。

皆さんの期待とそれに応えなければいけない責任をひしひしと感じています。

私のニューヨークでの学びは日本の歯科医師の「共有財産」だと思っています。

スタッフ一同、今後の活動を楽しみにしています。


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