11月の月末は、サンクスギビングデー。アメリカは木曜日から日曜日まで4連休です。
サンクスギビングといえば、アメリカのお正月。皆、家族で集まりターキーなど伝統的な料理を食べ、感謝祭を祝います。
写真は4年前、友人宅にお邪魔した時のもの。4年どころか、はるか昔の出来事のように感じます。
またニューヨークでは、メーシーズのパレードが有名ですね。今年も多くの人々で賑わっていました。
留学して4年が経ったということで、今回が4度目のサンクスギビング。
BS歯科のホームページの診療理念、予約から来院までの流れ、診査や診断はもちろん、審美歯科、根管治療、インプラント治療等の具体的な治療内容、症例集のページ等。
12月中旬をメドに随時アップしていく予定です。
BS歯科の診療内容を具体的に知ってもらう、告知していくには、ホームページは非常に有効なツールです。
しかし、私個人的には、それだけではもったいない気がしています。
せっかくの機会なので、アメリカの歯科受診システムの詳細、実際どういったオペレーションになっているのかにまで触れていきます。
そして、咬み合わせの再構成(フルマウスリコンストラクション)をはじめとするオーラルリハビリテーションの実際の手順など、患者さんのみならず、若手の歯科医師が読んでも為になる、勉強になるような内容も折り込みたいと思っています。
臨床を始めたばかりの歯科医師が、まず何を知ればよいのか、素早く歯科臨床の全体像が掴めるような構成にしたい。
何故そんなことまでするのか。
それは、これからの若い先生方に、無駄に消耗して欲しくないからです。ガムシャラに勉強に打ち込んでいたわりには非常に無駄が多く、駆け出しの頃の私は、空回りばかりしていました。
いつまで立っても不安が拭えない、そうした恵まれない「不幸な」歯科医師は私で最後、終わりでいいでしょう。
これからの若いドクターは、早い段階で知っておくべき「基本の型」を習得することにまず集中すること。
そして、いち早く基本的なスキルを身につけ、多くの経験を積むべき。つまり、実践の場での学びを重視すべきです。
ホームページはただの情報の集積に過ぎませんので、読み込んだくらいでは分かった気になる、くらいにしかなりません。
「知る」「理解する」の段階より、「出来る」ようになる為には、はるかに時間がかかります。
スキルを向上させていくには、実践しながら、それをチェックしてもらう、評価してもらいフィードバックしていくこと。そのサイクルをひたすら繰り返していくことでしか臨床能力は伸びないからです。
日本での歯科臨床教育の現状は、「知る」べき内容の統一がなされていない、というべきか、情報が溢れ過ぎてしまっている。さらに基礎と応用が入り乱れて何が何だか分からない、というのが実状ではないでしょうか。
いつまでもアメリカでは何をやっているのかが知りたいというレベル、能力以前に情報不足によってスキルアップが滞っている状況を私は少しでも変えていきたい。
さもなければ日本の歯科医が世界の中で、リーダーシップを発揮していくことなど、永久に不可能でしょう。
BS歯科のホームページが、歯科臨床の楽しさ、奥深さを知るきっかけになった、そう言ってもらえたら本望ですし、そうなるよう、少しずつ充実させていこうと思っています。
白 賢
白 賢
「お知らせ」
現在、ニューヨーク大学歯学部補綴科にて勤務しており日本におりません。
BS歯科富山 インプラントオフィスでの初診、無料相談などは2015年12月より受付を開始致します。