11月が始まりました。

今朝は時差ボケもあり、早朝に目覚めてしまったので、ゆっくり朝食を取ることに。

ここは大学のすぐ近くにある24時間営業のダイナー、ファミレスのようなものです。


もう3年も通っているので、As usual, please.でいつものヨーグルトとフルーツが出てきます。これとトマトジュース、コーヒーで7ドル。他のレストランは12ドルはしますから、マンハッタン市内では破格。と言っても1000円は高い。。



そして紅葉で色づいた木々を眺めながら、登校です。


あと一週間もすると散ってしまい、紅葉の季節が過ぎると今度は長く寒い冬の到来。とは言え、来年1月、2月はもう日本なのでニューヨークにはいません。12月のクリスマスシーズン、今年は一年のうちで最も好きな時期だけを満喫して帰国することになりそうです。


大学での診療は10日ぶり。友人やファカルティに会うたびに日本のことを聞かれます。すでにFacebookでクリニックの様子をアップしてあるので、皆大きくて立派なクリニックだと褒めてくれました。なかには卒業したら私を雇ってくれと興味津々の様子で相談にくる下級生も。というより、ブログを書いているのを見つけると、こうして売り込んできます、笑




アメリカとは違う意味で、日本の保険制度も様々な問題、欠陥を抱えていますが、患者さん全体が享受出来るメリットを考えると、悪くない面もあります。私がよく日本の歯科医療システムの話をするので、ニューヨーク大学の友人達は比較的好意的な目線から日本の歯科医療を捉えているようです。

日本から臨床留学して来る方は、ほとんどが日本の医療に絶望し、留学を志す場合が多い気がしています。実際開業したり、日本で臨床経験を豊富に積み、日本の実情を良くも悪くも本質的に理解している、という歯科医の方にお会いしたことは残念ながらありません。

日本に肩入れしている訳ではないですが、客観的に両面を伝えて、世界中から集まってくる歯科医師に多様な歯科医療システムや価値観を共有してもらいたいだけです。

日本で居場所がなかったり、散々嫌な思いをしてきたり、留学する方もそれぞれ事情がおありなのでしょうが、あまり日本、自国のことを悪く言わないで頂きたい。まわりに日本人がいない環境であれば尚更、自身の評価、意見がそのまま日本の評価につながりますから。

そういう意味で、留学前に自分自身の「アイデンティティ」を持つことは非常に重要だし、そういう歯科教育が必須でしょう。

とにかく、アメリカには世界中からこうした若くて優秀な歯科医師が、アメリカンドリームを求めて、人生をかけてチャレンジしてきます。競争率約30倍の競争を勝ち抜いて歯学部に合格し、身も心もボロボロになりながらようやく歯科医師になれたとしても、こうして海外からある意味「横入り」してきた専門医等が上層にポジションに控えています。

結果、否応無しに一般歯科医は年収が制限されますし、治療もやれることが限られてしまいます。

日本の歯科医療がこうした「移民」に解放されたとしたら、どうなるでしょう。英語での筆記試験と実技による試験をパスして開業出来るようになったら、世界中から歯科医が殺到すること間違いなしです。

実際、すでに日本の歯学部には韓国や中国からの留学生が多く在籍しています。日本の現状を考えると少しくらい規制緩和した方が、緊張感があって良いのでは、と感じることもあります。


BS歯科富山 インプラントオフィス 

院長 白 賢

「お知らせ」
現在、ニューヨーク大学歯学部補綴科にて勤務しており日本におりません。
BS歯科富山 インプラントオフィスでの初診、無料相談などは2015年12月より受付を開始致します。