Where're Japan rugby going without Eddie..?


そして、日本ラグビー界に変革を求め続けてきたジョーンズ氏はこんなことも言っている。

「もし日本がいま以上にレベルアップしたいなら、現状維持では駄目だ。私が退任することを決めた理由もそこにある。いまのままで2019年大会の準決勝にいけると思っているなら、クレージーとしか言えない。絶対にありえないことだ」

世界のトップで結果を出し続けてた指導者、個人と20年間勝てなかった協会、組織。日本で開催されるワールドカップは日本人監督で、、というのも、ノスタルジックな発想過ぎる(本質は勝てる人選かどうかであって人種の問題ではない)が、W杯開催は日本のラグビー協会が長年努力して勝ち取った権利、成果である。エディー・ジョーンズが描いている将来像を上回る絵が協会に描けているならとやかく言う話でもない。

にしても、エディー氏のこのタイミングでこの発言。各方面で紹介されているように、コミュニケーションや組織運営の方法が普通じゃないようで、一緒に仕事をするのはかなり骨が折れそうだが、敵に回したらやっかいなのは間違いない。

選手としての能力だけでなく、役割も考えて選手を選び組織作りをしている。リーダー候補は海外に送り出し、世界のトップレベルのメンタル、スキル、マインドセットを体感させ、それをサポートする人材には人格者のベテランを割り当て、どれだけ過酷な環境に置いても、試練を与えても、自分が傍若無人で理不尽なことをしても組織が崩壊しないようなバランスをすべて計算している。やり方はやや問題あり、だが、仕事は出来るということか。


ここの専門医養成のプログラムも方法論は同じ。何があってもうろたえない、タフな人材を選抜し、徹底的に競争させて、プレッシャーをかけ鍛える。浮き上がれない人間はそのまま沈んでいく、そこは自己責任。目標に向かってめげずにチャレンジしていくには、信じてやり抜く強さ、あくなき向上心、エナジーが必要だ。信は力なり。結局、タフな人間が生き残るし、結果を出す。