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今年の夏は今のところ例年と比べて涼しい日が多く過ごしやすい。だが相変わらず局地的な豪雨が頻繁にあり、雷が鳴り響いているのは例年通りだ。
再びプログラムが始まって一週間が経過した。
いざ大学に戻ってみると、自分のロッカーとユニット(治療のチェアー)がすでに新しいレジデントに勝手に割り振られていて、いきなり居場所そのものが消滅してしまっていた。。
ディレクターに状況を伝えに行くと、お前のロッカーとユニットはもうない、新入生に譲れと全くバカげたことを言うので、朝から晩まで5人も患者さんのアポが入っている自分が移動する理由は?ロッカーがなくてどうやって模型を保管しておくんだと半分呆れていると、さすがに新しいレジデントのアリが、まだ患者もいないから、8月までは自分が空いているチェアーを見つけて診療と申し出てくれたので、その場は丸く収まった。
さらにトランスファーされたケースも新しいレジデントとダブルブッキングしていて、その対応にも追われている。そしてオペをするのにCT画像が必要なのに、何故かファイルを開くことが出来ず、患者さんのアポイントが入れられない。
もうこんなことにはすっかり慣れてしまい、いちいちメゲたり怒ったりもしていられない。とにかくリクアメントを終らせなければ。。
というわけで今までにないほど診療に忙しく、午前に2人、午後に3人と目一杯アポイントで埋まっている。体力的にはかなりキツいことは間違いないが、授業や論文抄読、プレゼンの準備などがないので、精神的にはかなり楽と言ってよい。いくら難症例、フルマウスが多い、患者の要求が日本とは比較出来ないほど高いとは言え、臨床だけならなんとなる。
やはり体を休めるための週末をすべて論文を読むのに費やし、平日は診療を挟んで行われる授業(聞く&ディスカッション)が、相当な負荷になっていたんだという事実に気づく。あと一ヶ月、これは今までと違って、あっという間に過ぎてしまいそうだ。
今年の補綴科レジデントは男性2名、女性7名、インターナショナルレジデント2名の構成になっている。まだ患者さんの治療が始まっておらず、コンサルテーションのみだからだろう、少し時間を持て余しているようで、まだ皆少し遠慮がちだ。彼らの振る舞いと比べて、我々の態度のなんと不躾なことか。。とは言え彼らも9月になれば、目をギラつかせ血走らせながら、患者さん獲得のための争奪戦を繰り広げることになるだろう。そうしなければ、ここでは生き残っていけないのだから。