モントレーにて:その2 Seminar for shade taking & dental photography A to Z

BookScanCenter copy

Oral design in Montereyでの2日間のセミナーがスタートした。それにしてもモントレーは素敵な街だ。なんと言っても気候が最高だ。さすがにアメリカを代表する避暑地だけのことはある。
photo 2-3

これが私の作業するチェアから臨む風景。モントレーの美しい海が一望出来る。
photo 4-2

本日も、昨日に引き続きセミナー受講。
1.jpg

まずは写真の撮り方の確認と「ホワイトバランスの合わせ方」を重点的に学んだ。技工士さんたちはそのまま前歯のジルコニアベースの上に築盛を行い、私は空いた時間でシェードテイキングに関する論文をあさって読んでいた。色合わせに関しては、幅広く深い考察がなされた論文はあまり見当たらず、患者さんの要望に従って作業を進めていくものの、やはり最後は歯科医師と技工士の感性がモノをいう。

口腔内における隣在歯や歯肉との関係、顔全体とのバランスが取れているか、調和しているか、そこに歯科医師と歯科技工士の経験と技量がすべて反映される。
photo 5-2

そして、上顎前歯のオールセラミッククラウンの完成。これは参加していた受講生の作品だが、素晴らしい出来映え。
DSC_013388.jpg

午後は技工物の写真の撮り方について、レクチャーと実習が行われた。プラモデルを作る時に使うジオラマのようなセットを作り込み、技工物をセットする。技工物をいつも同じ場所にセットし、カメラも同じ位置、アングルにセッティングすることで、いつでも規格性のある技工物の写真が撮れるというわけである。

今回のセミナーを通じて、相羽さんからの歯科技工士としてのこだわりと熱意、そして職人魂に存分に触れることが出来た。「ホンモノ」に触れてしまったからには、もはや後戻りは出来ないというのか、治療のゴールが最高到達点にセッティングされてしまった気がしている。これからはこういう形で最高に良いものを取り扱っていきたいし、そうしていくつもりだ。

世界的に有名なトップセラミスト(白い被せ物を作る技工士のこと)との素晴らしい出会いに感謝したい。

p111hoto.jpg