ニューヨークでの最後の夏休み

photo 2写真はアパートの近所にある「Penumbra Foundation」というNPO組織。写真屋さんで19世紀風の写真を撮影してくれる。またカメラの使い方も廉価で教えてもらえる。19世紀風の写真がユニークでなかなか味がある。

http://www.penumbrafoundation.org/


今週から始まった夏休みもなんだかザワついていたが、ようやく落ちつき、久しぶりにマンハッタンの街をブラリと散策している。

先日、仕事の打ち合わせ中に先方から「ニューヨークって刺激的な街ですよね?」とおもむろに聞かれ、そんなことを普段考えたこともなく、ふと色々と思いめぐらしながら、レジデントの忙殺された日常から少しずつ離れつつあることを感じたり。




ニューヨークに住んで、外国の都市にいる感じがそれほどしないのは、もう20年近く前から、頻繁に行き来している唯一の外国の都市だからなのだろうか。これからも学会やらで毎年来ることになる気配だし、日本以外の友人達とも日本と同じような付き合い方だし、これからマンハッタンで開業する専門医の友人達とも仕事することになるかもしれない。完全にベースが出来たので、ニューヨークに土地勘がある、というのも変な話だが、感覚的にはそれに近いかもしれない。




本音をいうと、ビジネスパートナーとしては、ここの友人達の方が話が早いというか、一緒に仕事をしやすい。仕事(診療)内容のベースが共有出来ているから、当たり前だが。だから、私自身診療は日本でしか行いないが、将来的にはこちらの専門医の友人達と提携してクリニックをやりたいと思っている。また何を考えているんだ、と言われるかもしれないが、一応NYU卒なので、ここでは当たり前というか、本来ならばこちらで何かやろうとするのが普通、残って生活していくのが普通の感覚なのだ。




ニューヨークに限らず、補綴科の世界でNYU出身と言えば、その卒業生や関係者の数を生かしたネットワークでこの世界を動かしていると言っても過言ではない。ファカルティやOB達が「何かあったら俺のところにいつでも言いに来い!」というスタンスでいるので、下々は何やっても許される、どんどんチャレンジしろ的な雰囲気があるのだが、日本に帰ったらどうなるのだろう。

そういえば、以前、歯学部生の知り合い(某外国出身)の女性から、歯学部生レクチャー用のPDFを見せてもらったお礼にその2人組と焼き肉を食べに行ったが、30前後の女性の話題というのは万国共通である。

「お金より大切なものが男には、自分のやりたいこととか夢とか理想とかの方が。。」等とはとても言い出せず、だまって耳を傾けるのだった。

ここが刺激的な場所かどうかはともかく、ニューヨークは女性が、本性をむき出しにして生きている街であることは間違いなさそうだ。